ERMが、なぜこのような考えで創業したのか
私(松本)が大学卒業後に新卒で入社した総合商社から、保険業界に飛び込んだのは2010年9月でした。
最初は右も左もわからない中で猛勉強して、自分の信じる「完璧な顧客目線」を目指し、お客様からの信頼を頂いていく事が出来ました。
そして、ご紹介の営業のみにもかかわらず、最強の営業組織といわれる外資系保険会社の中で異例の早さ(4年半)で営業職最上位の
エグゼクティブライフプランナー(部長)へ昇格することができました。
駆け上っていく最中は、自分は幸せそのもの、非常に楽しく充実していました。
しかしその翌年、全世界の保険業界でも最強営業マンの称号でもあるMDRT-TOT資格を取得する頃には、自分の中になにか「違和感」を
感じるようになっていました。 どこからどう見ても順風満帆。素晴らしいお客様や仲間に囲まれて幸せなはずなのに、自分の中ではとても
苦しくなっていきました。 その違和感は、外資系保険会社を退職するまでずっと違和感のままでした。在籍していた会社が社員に優しく、
お客様の方を向いていてとても良い会社だという事はわかっているのに、なにかに導かれるように外資系保険会社を退職しました。
保険会社(メーカー直販)の1社専属の営業マンという肩書としがらみが無くなり、この違和感の正体がつかめたのはERMの代表になった
2020年になってからの事です。 外資系保険会社時代は「これ以上保険業界で営業マンとして高い目標がない」ということが
苦しさの原因だと考えていました。
しかし「違和感」の正体は単純で「顧客目線の限界と矛盾を感じていたこと」でした。
「お客様の為に完璧な保険を考えて設計して作り上げている」ということを1社専属の、その会社の保険商品しか販売できない営業マンの
立場で言うのは詭弁そのものだと心のどこかで気づいていたから、ずっとその矛盾に対する違和感があったのだと思います。
本当の顧客目線は、やはり1社しか販売できない営業マンでは成し得ない。さらには、保険会社が自社の商品しか売れない営業マンたちに
「自分たちが相手目線で、最強だ」と思わせること自体が、とても自分目線だと考えるようになりました。
ERM社長が考える、「保険業界のあるべき姿」
私個人としては、あのまま大企業にいた方が楽で幸せな人生だったかもしれません。
しかし今は、もっと大きな保険業界を変えるという目標をもって仕事をしています。
これから目指すべき保険業界は、下記のような世界です。
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1社専属の保険営業がいなくなるか、とても少なくなり、
保険会社はメーカーとして良い保険商品の開発に
もっと力を注ぐようになる -
顧客目線を強烈にうたう保険代理店が、保険募集人の
中で主流派かつ数万人規模になり、その時点で販売され
ている最も良い保険に誰もがアクセスできるようになる
米国では、すでに1社専属の営業はほとんど絶滅しエージェント(代理店)による販売(複数社の保険が販売できるだけでなく、
証券や債券等も扱える業態)が主流になっています。 日本も必ずそういった総合金融コンサルティングの時代が来ると考えています。
しかし我が国の現状では、「お客様にとってはA社の保険の方がいいけど、B社を提案したほうが自分たちが儲かるから
B社を提案(推奨販売)しよう」というような手数料目当ての営業活動をしている会社が少なくない、良くない業界です。
ERMは超顧客目線を貫き、日本で最も高い水準で保険提案ができる会社として成長して行きたいと思っております。